太田母斑は顔に現れる青あざで、自然になくなることはありません。

小児の太田母斑の約半数に、皮膚だけでなく、眼球強膜(しろめ部分)や虹彩、結膜にも青色斑がみられます。

幼児期に生じた太田母斑の約半数は、思春期にあざが大きくなったり、あざの色が濃くなったりします。

成人に生じた場合は、しばしばシミやソバカスと間違えられます。

Qスイッチレーザー照射を何回か繰り返すと、かなり色調が改善します。

レーザー治療時には、ゴムではじかれたような痛みを感じます。痛みを軽減するために、必要に応じて外用麻酔薬をレーザー照射1時間前に行います。

レーザー照射後1週間は、照射部位がやけどのあとのようになるため、化粧はできません。照射部位をガーゼなどで覆います。

レーザー照射1カ月後にはかえって褐色調の色調が濃くなることが多くありますが、自然に消失するので心配はいりません。

日焼け後やレーザー照射後の炎症で色素沈着があるときにはレーザー治療はできません。

日焼けをしているとレーザー照射により色が白く抜けることがあります。レーザー治療前1カ月は日焼けをしないようにしましょう。

色が白く抜けるのを防ぐために、治療間隔は3~4カ月以上開けます。