腋臭症(えきしゅうしょう)は一般的には「わきが」といい、腋(脇)の下のアポクリン汗腺分泌液が臭う症状のことです。

腋臭症は思春期に発症します。また、優性遺伝のため、家族に腋臭症の人がいると発症しやすくなります。

東アジア系の人種は、他人種よりも低い頻度で発症します。

脇の下を清潔に保つことにより、臭いは薄くなります。

治療は、塩化アルミニウム液を1日1回就寝前に外用し、翌朝洗い流します。

塩化アルミニウム液の効果が出るまでには1カ月程度かかります。少なくとも1カ月間は外用を続けましょう。

塩化アルミニウム液を外用して、皮膚がヒリヒリする場合は、医師に相談してください。

塩化アルミニウム液を外用しても臭いが強い場合は、手術で脇の下にあるアポクリン汗腺を取り除きます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 脇の下の汗は、時間がたつと臭いが強くなるので、なるべく早く洗い流しましょう。
  • 脇毛があると汗が付着し、細菌が繁殖して臭いが強くなります。脇毛を処理することができる場合は処理しましょう。
  • 規則正しい生活と、偏りのない食事を心がけましょう。
  • 脇の下は誰でも臭うものです。臭いがあまり強くない場合には、気にしすぎないようにしましょう。