陥入爪(かんにゅうそう)は、爪が爪の周囲に食い込み、炎症を起こしている症状です。治療をしないでいると、徐々に痛みが増し、歩行が困難になります。肉芽腫などができると悪臭を伴い、また見た目にもよくありません。早い時期に適切な治療をすることが望まれます。

足に血行障害のある人が陥入爪にかかると、足壊疽の原因となる場合があります。

治療法は、その状態により異なりますが、近年では爪をはがさないで治す方法が広まっています。

治療法の一つに、食い込んだ爪を部分的に爪母(爪の生える元)とともに切除して、生えなくして治す爪母形成術があります。この治療法を行うと、人によっては爪の変形が残ることがあります。

テーピングや綿つめ法は症状が軽い場合は効き目がありますが、2週間行っても効果が出ない場合は、ほかの療法に切り替えたほうがよいと思われます。

矯正治療を行った場合の治療期間は6カ月〜2年かかります。

爪母形成術を行った場合には、治療は1回ですみますが、術後6カ月間は1カ月に1〜2回の通院が必要となります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • どんな治療によっても、再発を100%防ぐことはできません。以下のことを守り、再発の確率を減らしましょう。
    • 深爪や爪の伸ばしすぎは病状を悪化させます。
    • 爪は、爪の先の角を落としたスクエアーオフで切りましょう。
  • 靴は、くるぶし部分がしっかりと固定できて、足の甲を紐やベルトなどで固定できるものを望ましいといえます。
  • 毎日同じ靴を履き続けると不潔になりがちです。靴は不衛生な状態にしないように気をつけましょう。