口の中や舌に水疱、びらん、潰瘍などができる病気を総称して口内炎といいます。いろいろな病気が含まれますが、なかでももっともよくみられるのが「口腔内アフタ」で、全人口の約20%の人が経験しているといわれます。
舌、唇、ほおの粘膜に3~10mmほどの境界がはっきりした円形または楕円形の潰瘍が1つあるいは複数できます。潰瘍の表面は黄色~白色で、周囲は赤くなっているのが特徴です。食べ物が触れたりすると、痛みを感じます。
治療では、歯磨きなどで口の中を清潔に保ちます。必要に応じて口腔用軟膏などが用いられます。
通常、傷跡を残すことなく1~2週間で治りますが、再発を繰り返します。
まれに、全身的あるいは皮膚科、歯科口腔外科的な病気の症状として口腔内アフタが起こることがあります。何も治療をしなくても1~2週間症状が続くときや大きく深い潰瘍の場合は、皮膚科、内科、歯科、口腔外科を受診してください。