肝血管腫、肝腺腫(アデノーマ)は、良性の肝臓の腫瘍です。

肝血管腫は、ほとんど症状がなく、治療の対象になることはまれです。

肝腺腫は、経口避妊薬が原因となったり、糖尿病に合併することがあります

肝腺腫は腹痛の原因になるので、大きなものは外科切除を行います。

腹部エコー、造影CT、造影MRI、肝機能検査、腫瘍マーカー検査により、診断を確定します。

肝血管腫は、年に1度、画像検査を受けましょう。

肝腺腫は、経口避妊薬を使用している人は中止します。また妊娠によって腫瘍が増大することがあるので、出産を希望する場合は主治医に相談しましょう。

肝腺腫の経過観察の場合は、3~4カ月に1回の画像検査を行います。腫瘍が増大を示すときや腫瘍の悪性化が否定できないときは、入院して外科手術を行うこともあります。