口腔乾燥症とは、唾液の分泌が低下するなどして口の中が乾いた状態を指し、ドライマウスともいいます。約3,000万人の患者さんがいると推定されています。

以下の項目が1つでもあれば、口腔乾燥症が疑われます。

  • 口の渇きが3カ月以上、毎日続く。
  • あごの下が繰り返し腫れる、あるいは常に腫れている。
  • 乾いた食べ物を飲み込む際にしばしば水を飲む。
  • つばが出ない。
  • 水をよく飲む。
  • 乾いた食べ物を飲み込みにくい。
  • 口の中がネバネバする。
  • 口臭がある。
  • 義歯で口の中が傷つきやすい。
  • 味がわかりにくい。
  • 醤油やみかんなどがしみる。
  • 水を飲むために夜間に起きる。
  • 舌や唇がひび割れる。

主な原因として、ストレス、薬の副作用、加齢、食生活などがあげられます。糖尿病やシェーングレン症候群などの病気が引き起こしている場合もあります。

ガーゼやガムをかんで測定する刺激唾液検査などのほか、必要に応じて唾液腺造影撮影やMRI撮影などが行われます。

症状が重い場合、皮膚のみならず内臓も障害を受け、ショックで血圧が下がったり、多臓器不全に陥るなど、生命に影響が及ぶこともあります。

熱傷が広範囲にわたる全身熱傷では、創部に細菌が付着し感染を起こし、さらに細菌が血液に入って全身を巡り敗血症を招くことが多くあります。抗菌薬で治療が行われますが、生命に深刻な影響を与えることが多いです。

治療の中心は対症療法と生活指導です。糖尿病などの病気の原因の場合は、その病気の治療を行います。

水分補給やうがい、人工唾液スプレー、保湿成分の入った液やジェル、軟膏などで口の粘膜を保湿します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • かみごたえのある食材を選んだり、ガムをかんだりして、唾液を促進させましょう。
  • 歯や舌を清潔に保ち、虫歯や歯周病にならないようにしましょう。
  • 趣味を楽しんだり、運動やストレッチで心身をリラックスさせましょう。
  • 刺激物を避けましょう。
  • 会話を活発にしましょう。
  • 喫煙を避けましょう。
  • 過度な飲酒は避けましょう。