顎関節症は、口の開け閉めをする筋肉や顎関節の障害の総称です。
顎関節症には、4つのタイプがあります。I型は筋肉の障害、II型は関節包(関節を包む線維性の膜)の障害、III型は関節円板という顎のクッションの障害、IV型は骨の変形です。
男女比は1対2.5と、女性に多く見られます。ただし、タイプII型に関しては、男女差はありません。
顎関節症は、かつてかみ合わせの異常が原因といわれていましたが、現在は直接的な関連はないとされます。
かみしめたり、急に口を開いたり、顎を押し込む外力や、心理的要因で発症するといわれます。
症状としては、顎が痛い、顎が鳴る、口が開けづらいなどがあります。
治療は、下顎の運動を促す下顎頭可動化訓練という運動療法を中心に、薬物療法を補助的に行います。
改善しない場合は、オーラルアプライアンス(スプリント)という装置を口にはめることもあります。
歯を削ったり、歯並びを変えたりする治療は症状を改善することにはなりません。