全身に疾患をもった患者さんが、抜歯などの小さな外科手術を受ける場合、安心安全な治療を行うためにも、これまでの病気や治療の情報を医師と共有することが大事です。

これまでにかかった大きな病気や事故を経験したときの病名・疾患名、時期、手術の有無、現在の内服薬についてお知らせください。

糖尿病の場合は傷口の治りに影響するので、血糖をコントロールしてから手術することがあります。また空腹時に低血糖発作が起きることがあるので、食後3時間以内に治療を受けていただきます。

骨粗鬆症でビスフォスフォネート製剤を内服している場合、がんの術後に月1回の同注射をしている場合、顎骨壊死が指摘されています。内服薬の種類と投与期間をお知らください。

肝炎の場合、ウイルス型のほか、現在の肝臓の状態(慢性肝炎、肝硬変、肝がん)と血液検査のデータをお知らせください。

抜歯などの歯科治療を受ける際には、歯肉への麻酔、傷口からの出血、傷の治りなど体の状態や内服している薬についてお知らせください。