腹部膨満は、仰向けになったときに、みぞおちから恥骨を結ぶ線より腹部が膨らんでいる場合をいいます。腹部膨満感というのは、お腹が張るという自覚症状があるということです。

実際には腹部膨満はないけれども腹部膨満感を覚える過敏性大腸症候群という病気もあります。

原因としては、腸の中に過剰なガスや腸液がたまっている場合、腸の外に異常なガスや液体がたまっている場合、お腹の中の臓器が腫れて大きくなったりしこりができた場合、肥満のためにお腹の壁やお腹の中に脂肪が増えた場合、妊娠した場合が考えられます。

検査は、血液検査、胸部X腺検査、腹部CT、MRI検査、超音波検査などが行われます。

診断には、診察やこれまでの経過や服用している薬などの問診が診断のヒントになることがあります。

治療は原因疾患によって異なります。

腹部膨満の強い症状があり、腹痛、発熱、嘔吐などの症状も伴うときは、緊急の処置が必要な腹膜炎などの可能性もあり、入院して検査治療を行います。