急性腹症とは、突然に腹痛が生じる状態をいいます。

急性腹症を起こす原因は腹部や胸部の病気、血管の閉塞・破裂、婦人科や泌尿器科の病気などさまざまです。多くはすぐに診断がつきますが、まれに手術をしてはじめて原因がわかったり、原因がわからないままに症状が治まったりすることもあります。

問診や触診、血液検査・尿検査や画像検査などから確定診断ができればその治療を行いますが、水分や電解質を補給して、それまで状態を悪化させないことが重要です。経過観察中は、常に緊急手術の可能性を考慮する必要があります。

経過観察中、腹痛がひどくなったり、38℃を超える発熱があったり、容態が悪化するようなら、すぐに受診してください。