体温は年齢、測定方法、測定時間、測定環境によって異なります。一般的に年少であるほど高く、朝より夕方、食前より食後が高くなります。

小児では、脇の下(腋窩)で測定したときの体温が37.5℃以上を発熱、38℃までを微熱、39℃以上を高熱といいます。

41℃以下の発熱だけで他の症状がみられない場合は、一般に、後遺症を残すことはありません。

咳、鼻水、下痢など熱以外の症状の変化に注意してください。

泣き声が弱くなった、哺乳力が落ちたなど全身状態に変化がないか注意してください。

熱性けいれんを起こした家族がいる場合といない場合とでは、前者のほうがけいれんを起こす可能性が高いので注意してください。

生後3カ月以内の乳児は抵抗力が弱いので急変する可能性があります。

38℃を超える場合は入院が原則です。

4カ月を超えた乳児や幼児では、元気があり食欲もあれば、重症である可能性は少ないです。

発熱により体内の水分が不足するので、頻回に水分を補給します。

悪寒を訴えたり手足が冷たいときは温めてもよいですが、体が熱くなっているときは、額、首、脇の下、足の付け根などを冷たいタオルで冷やします。

解熱剤は、高熱で食欲がない、眠れないなど症状を一時的に軽減するだけで治療するものではありません。

けいれんが5分以上続いたり、けいれんが治まってもすぐに意識が戻らないときはすぐに受診してください。

発熱を繰り返す、3日以上の高熱が続く場合は、再受診してください。