小児の肥満症とは、標準体重の1.2倍以上をいいます。また、腹囲が80㎝以上、あるいはペットボトル症候群(大量にスポーツドリンクや清涼飲料水を飲んで起きる糖尿病)や睡眠時無呼吸、肝機能障害、脂質異常症、高血圧、登校拒否などの体や心に合併症がある場合も肥満症といいます。

子どもは肥満といわれるだけで傷つきます。肥満傾向にあるときは家族が協力をして、子どもの肥満症を防ぎましょう。

肥満症の原因は、食事や間食による摂取カロリーが、生活に必要な消費カロリー(生きるために必要なカロリー+運動で消費するカロリー)よりも多いために起こります。

食事や間食による摂取カロリーを減らし、運動で使う消費カロリーを増やすことが治療の基本です。

毎日、朝食前・夕食前・夕食後・就寝前の4回体重を量り、記入しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと

生活面

  • 早寝早起の生活のリズムを整えましょう。
  • 自分のことは自分で行い、家事を手伝いましょう。
  • 学校の準備や宿題をきちんとしましょう。
  • テレビゲームは1日1時間にしましょう。
  • テレビは見たいものだけにしましょう。
  • 休日は外出し、1万歩以上歩きましょう。
  • 中学生は運動部に入りましょう。

食事面

  • ご飯よりもおかずを減らしましょう。
  • 間食や夜食を控えましょう。
  • 食事内容は脂肪分を減らし和食中心の薄味にし、揚げ物は週に1度にしましょう。
  • 食事は、好きなものからではなく、主食、副食、汁物を交互に食べましょう。
  • 清涼飲料水は止め、牛乳は家では飲まないようにしましょう。
  • 好き嫌いをなくしましょう。