感染性心内膜炎は、心臓の中の弁や膜に細菌やカビなどが感染して起きる、非常に重い疾患です。
原因は、血中に混入した菌が心臓内の壁や弁などに塊(かたまり)をつくるもので、先天性心疾患や心臓弁の病気、あるいは人工物による心臓手術後に発症することが多くみられます。
症状としては、発熱や全身のだるさ、食欲不振、体重の減少などの感染による症状と、むくみ、動悸、息切れ、呼吸困難など心不全による症状がみられます。
診断は、診察に加え、血液検査や心臓超音波検査などを行い、確定します。
治療は、入院して抗菌薬の大量投与を行います。治療期間は4~6週間です。
治療効果が不十分で心不全、塞栓症を繰り返す場合は手術で菌の塊を除きます。
特に子どもは感染性心内膜炎を起こしやすいので以下の点に注意しましょう。