頭痛は大きく、特に原因となる病気のないのに頭が痛む一次性頭痛と、脳腫瘍や髄膜炎といった病気が原因となって痛む二次性頭痛に分けられます。

一次性頭痛は弱い刺激に対して過敏に反応する状態のときに引き起こされるとされています。代表的なものとして片頭痛と緊張型頭痛があります。

片頭痛はずきんずきんと脈打つような痛みが特徴です。家族にも片頭痛のあるケースが多くみられます。

緊張型頭痛は筋肉の緊張に伴い、神経を興奮させる物質が出ることによって、ぎゅーっとした痛みが生じます。

片頭痛と緊張型頭痛の混合型もあります。

頭痛を訴えて来院する小児の約4分の3が片頭痛ですが、実際には緊張型頭痛も少なくないといわれています。

問診で、痛みの場所や強さ、持続時間、どのくらい頻繁か、家族の頭痛の状態などをたずねます。同時に、血圧や体温の測定と診察を行い、二次性頭痛が否定できない場合は、頭部CTやMRI、血液検査、髄液検査などを行います。

一次性頭痛の治療は鎮痛薬の内服です。環境を変えることも頭痛の軽減に効果を示すことがあります。日常生活や学校でのストレスを解消させましょう。

二次性頭痛には原因となっている病気を治療します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 早寝早起きと適度な運動を心がけましょう。
  • 処方された薬は医師の指示に従ってきちんと飲みましょう。
  • 頭痛の様子をノート(頭痛ダイアリー)に記録しましょう。
  • 長時間テレビを見たり、ゲームをするのは避けましょう。