ターナー症候群は、低身長、女性ホルモン不足を特徴とする、一つの体質です。体質を決める染色体が他の女の子と異なる部分をもつことが原因です。

新生児期、乳児期に、手足のむくみや新雑音が聞こえるなどで見つかったり、乳幼児期に低身長がきっかけで診断されることがあります。また、中学生以降に、初潮がない、胸が膨らまないなど、性的な成熟がみられないことから発見されることもあります。

ターナー症候群では肺や腎臓の形が通常とは異なることが多いため、診断が決まると、超音波検査とMRI検査で肺や腎臓の形を確認します。

心臓病を合併している場合は、その治療を優先してください。

身長が小さいことが目立つ場合、治療をしないと最終身長が141~142㎝になります。成長ホルモン注射を行うと、5~10cmの改善が得られます。

女性ホルモン不足に対しては、女性ホルモンであるエストロゲンを服用します。

低身長、女性ホルモン不足がみられる場合、年3~4回経過観察して、治療の必要性と治療開始時期の判断を行います。

普段の生活で気を付けることは特にありません。

病気を気にし過ぎず、一つの体質だと捉えましょう。