精巣捻転は、精巣(睾丸)がねじれて血液の流れが乏しくなったり、完全に途絶した状態です。

症状としては、強い痛みや腫れ、発赤が起こります。

4~6時間以内に血流が再開すれば、精巣機能を保つことができますが、それ以上の時間を経過すると、精巣が壊死し、元の状態に戻れなくなる可能性があります。

尿検査、触診、超音波検査などで診断します。

緊急に手術を行い、ねじれを戻し、再度ねじれが生じないよう固定します。正常な精巣も将来的にねじれる可能性があるので、同時に固定するのが一般的です。

精巣が壊死していると、ねじれを戻しても機能が戻ることはありません。残しておくと片方の正常な精巣に影響を与える可能性があるため、壊死した精巣は摘出します。

血流が再開した場合も、精巣が将来的に萎縮することがあり、不妊の原因になる可能性があります。将来、子どもをつくる能力があるか検査をしたほうがよいかもしれません。

手術が必要なため、入院をします。術後の経過が良好であれば、早期に退院することは可能です。