咳は、気道の異物を排出させる生体の防衛反応です。ほとんどの咳は大きな問題はなく、自然におさまります。

子どもの急な咳の多くはウイルス感染による上気道炎です。心配はいりませんが、夜中に症状が悪化することもあるので、日中の症状が落ち着いているときに受診しましょう。

喘鳴(ぜんめい)は呼吸をするときにゼーゼー、ハーハーという音がすることをいいます。原因はさまざまです。緊急の治療を要する場合もあります。

咳で眠れない、呼吸が早い、鼻をぴくぴくいわせている、肋骨がペコペコしている、唇が紫色になっているなど、苦しがる様子が見られるなら、救急外来に相談しましょう。

咳が3週間以上続くときは、遷延咳嗽(がいそう)といいます。受診しましょう。

喘鳴の場合、呼吸の状態によっては治療が必要です。しかし、よく眠っているようならあわてる必要はありません。様子を観察しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 子どもは咳で嘔吐することがあります。水分をこまめに摂取させましょう。
  • 上半身をあげましょう。呼吸が楽になります。
  • 部屋を加湿しましょう。湿度50~60%を目安にします。
  • 水分、食事は少しずつあげましょう。咳でむせ込むのを予防します。
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