だれにでも起きる思春期が暦の年齢より早く起きる疾患です。

単に思春期が早く起きる場合と、正常な思春期とは異なる機序(メカニズム)で起きる場合があります。

正常と同じ機序で思春期がおきるが単に時期が早いだけの場合には、思春期を遅らせる治療を受けたほうがよいときと、あえて治療の必要はないときに分けられます。

正常の思春期とは異なる機序で起きる場合には、思春期を早く起こしてしまった原因の治療をすべきことが多いです。

単に思春期の時期が早いだけの場合は、心理的問題が生じたり、低身長が予想されたりして、時期を遅らせるほうがよい場合と治療の必要がない場合とがあります。治療はGnRHアナログ療法という4週間に1度、皮下注射をする方法が行われます。

正常とは異なる機序で思春期が起きる場合は、多くはその原因を検査し、治療していきます。男子の場合は脳腫瘍や過誤腫などが原因になることがあります。女子の場合は卵巣腫瘍、副腎腫瘍などがみられます。遺伝子異常による場合もあります。

診断を確定して治療方針を決定するたまに、当初数日の入院が必要となることがあります。