ケトン血性低血糖症は、代謝に障害が生じて起こる病気です。乳幼児に多くみられます。
原因は不明ですが、肝臓のグリコーゲンという物質の貯蔵が少ないために起きると考えられています。
症状は、低血糖の度合いと、脂肪の分解によって生じるケトン体という物質が血液中にどの程度含まれるかによります。
元気がない、顔色が悪い、食欲がない、頭痛や腹痛、嘔吐などを繰り返すといった症状がみられます。食事を抜いたりして絶食状態が続き低血糖になると、こうした症状が現れやすくなります。
血液検査で血糖を、尿検査でケトン体の量を測定します。
軽症の場合は、角砂糖をなめたり、糖分の入った飲料を飲んだりすることで症状は治まります。
中等症~重症の場合は、点滴治療が必要です。時には入院治療となります。
予後は良好です。学童期になると、自然に症状は治まります。
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