けいれん重積は、けいれん発作が30分以上続く状態のことです。1回のけいれんが数分で終了しても、意識が十分回復しないうちに再びけいれんが起きる場合もけいれん重積です。

原因はさまざまですが、発作の最中は、脳の神経細胞で異常な電気的興奮が起きています。

けいれんの原因には、熱性けいれん、髄膜炎、急性脳症、てんかん、頭部外傷、低血糖、電解質異常などがあります。

けいれんが30分以上続くと、脳の神経細胞はダメージを受け、後遺症を残す危険もあります。重積しているときはできるだけ早くけいれんを止める対応が必要です。

まず薬剤を投与してけいれんを止めます。けいれんがおさまり、呼吸など全身状態が安定したら検査を行い、けいれんの原因に応じて治療を追加します。

けいれんが止まらない場合や、けいれん後も意識が完全に回復しない場合は入院して治療と観察を行います。

発作後しばらくは、予防接種を控えます。どの予防接種をいつごろから開始したほうがよいかについては担当医に相談しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • けいれんが起きたときは、あわてずに、平らな所に寝かせ、様子をみます。
  • けいれん中の嘔吐に備え、顔と体を横に向けます。たたく、ゆするなどの刺激を与えたり、口の中に物などを入れたりしないようにしましょう。
  • 5分以上続くときは救急車を呼びます。