腐食性食道炎・潰瘍は、酸やアルカリなどの薬剤、高濃度のアルコールなどの腐食性物質を摂取することによって食道に炎症を起こす病気です。食道に穴が開いたり、食道と気管がつながったりし、治療は手術になることがあります。
多くの場合は幼児に多く、誤って洗剤を飲んだのが原因です。大人の場合は自傷行為ですが、中には高濃度のアルコールの摂取が原因になる場合もあります。
食道の傷口が治るに従い、2~8週後に狭窄をきたすようになることがあります。この場合は、受傷後3週間以降に、内視鏡などによって拡張術を行います。狭窄の状態によっては何度も拡張術が必要で、最終的に外科的な手術を検討する場合もあります。
腐食性食道炎・潰瘍になると、数十年後にがんなどが発生することもあり、定期的な内視鏡検査が必要です。
日常生活では食道の狭窄の程度や手術後の様子に合わせ、医師とよく相談し、食道を刺激しないような食事内容に注意しましょう。
原因となる病気があればその治療も併せて行います。
医療機関には指示どおりに通いましょう。
薬は自分の判断で中止したり量を減らしたりしてはいけません。