くる病は、骨の材料であるカルシウムやリンが不足し、骨の石灰沈着に障害がおきる病気です。骨の変形や成長障害がみられます。

くる病の病態は二つに大別されます。一つは、カルシウムやリンの吸収をよくして、骨への沈着を助けるビタミンDの欠乏による低カルシウム血症を主とする場合です。もう一つは、リンが多く排泄され、体内のリンが不足する低リン血症を主とする場合です。

くる病にはさまざまなタイプがありますが、先天性と栄養性に大きく分けられます。

近年、ビタミンD欠乏性くる病が増加しています。その原因として、母乳栄養の推進、紫外線不足、食事制限があげられます。母乳は、人工乳に比べ、ビタミンD含有量は格段に少しです。皮膚は紫外線にあたると、ビタミンDを活発に合成します。食事アレルギーやアトピー性皮膚線などで卵や動物性たんぱく質を制限しているとビタミンD不足になります。

血液検査、尿検査、X線検査などで診断します。

治療は、ビタミンD、カリウム、リンを摂取します。栄養性の場合は、栄養や生活環境の改善も行います。

ビタミンDは多くとりすぎてもいけないので、定期的に検査をして量を調節していきます。

遺伝性の場合は、完全には治らないことがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 乳幼児ミルク、卵、魚類、キノコ類などビタミンDを多く含むものを積極的にとりましょう。
  • 適度に日光浴をしましょう。
  • 母乳栄養の場合は、人工ミルクを併用するとよいでしょう。