脳室周囲白質軟化症とは、乳児の脳の血管が未熟な時期に、何らかの血圧や血流の影響を受けて、脳室の周囲にダメージが生じ、その結果起きる病態です。
脳室の周囲には手足に行く神経や体を支える神経、目に行く神経が走っています。中でも一番ダメージを受けやすいのが下肢に行く神経です。障害の範囲が広がるにしたがって上肢や体幹への障害が出てきます。
症状としては、足を伸ばし背中を反る方向に力が入りやすいです。その時は、なるべく、赤ちゃんが丸くなるよう抱っこしてあげると力がやわらぎます。
赤ちゃんがリラックスできるような体位をとれるようすることや、ストレッチを含むリハビリテーションを早期から行います。リハビリ専門の療育施設での指導が必要となります。
緊張が強すぎる場合は、緊張を和らげる薬を内服して緊張をコントロールし、リラックスできる状態を維持します。
定期的に整形外科を受診する必要もあります。
てんかんを発症することもあります。けいれんを起こした場合は脳波の検査を行います。必要なら、けいれんを抑える薬を内服します。
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