貧血は、血液中の赤い色素であるヘモグロビン濃度が低下し、組織に十分に酸素を供給できない病気です。

貧血にはさまざまなタイプがありますが、中でももっとも多いのがヘモグロビン合成に必要な鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血です。これは、乳児、思春期に多くみられます。月経過多、妊娠期、栄養不良などが鉄不足を招きます。

主な症状は、顔色が悪い、まぶたが白い、疲れやすい、わずかな運動でも息切れがする、脈が早い、からだを動かすのがおっくうになるなどです。また、症状に気づかないこともよくあります。

貧血の原因や重症度を決定するために、血液検査や骨髄検査を行います。

貧血の種類によって治療は異なります。主な治療法は、薬物療法、輸血療法などです。

重症な貧血や重い合併症が疑われる場合は、入院のうえ詳しい検査や治療を行う必要があります。

処方された薬は自己判断で途中で止めてはいけません。指示されたとおりにきちんと服用しましょう。