黄疸とは、血液中のビリルビンという色素が増加し、白目や皮膚が黄色い、尿の色が非常に濃い、便の色が白っぽいなどの状態になることをいいます。これら以外にも、いつもより元気がない、食欲がない、熱がある、お腹が腫れているといった症状が現れます。

新生児生理的黄疸や母乳性黄疸のような心配のいらない場合と、肝臓病や血液の病気、感染症などさまざまな病気が原因の治療が必要な場合があります。

生後1〜2カ月頃の黄疸では、胆道閉鎖症が原因となっていることがあります。

生後3〜4カ月頃の黄疸では、B型劇症肝炎などの肝不全の場合があります。

乳幼児期では、尿路感染性やTORCH(トーチ)症候群などの感染症、ガラクトース血症やシトリン欠損症などの遺伝性代謝性疾患、先天性甲状腺機能低下症などの場合があります。

幼児期以降では、ウイルソン病、先天性胆道拡張症、アラジール症候群、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症などに注意します。

黄疸の原因となっている病気を治療します。

いったん黄疸が治まっても、再び出現したり、黄疸の程度がいつもより強くなったり、他の症状が出たりした場合は、すぐに受診してください。

処方された薬が合わないと思ったときは再受診してください。自己判断で薬を減らしたり、中断してはいけません。

日常注意すべきことを医師とよく相談しておきましょう。再受診しなければならない症状や状態についても知っておきましょう。

検査をしたら必ず結果を確認するために再受診してください。治療方針が変更になることもあります。