気管支炎は、気管支の粘膜に炎症が生じた状態をいい、急性気管支炎と慢性気管支炎に大別されます。急性細気管支炎は気管支が枝分かれし、二酸化炭素と酸素を交換する肺胞に近い細い気管支に炎症が起きるものです。

急性気管支炎や急性細気管支炎は、主にウイルスの感染に伴って発症します。

問診と身体所見によって診断します。インフルエンザの流行時には、インフルエンザ抗原検査を行います。百日咳流行時や百日咳に特徴的な激しい咳などがみられる場合には、百日咳抗体をチェックします。

多くは何も治療しなくても自然によくなります。咳や痰などの症状が強い場合には、咳止めの薬や痰を取る薬を服用します。

原因がインフルエンザの場合は、抗インフルエンザ薬、百日咳やマイコプラズマなどの場合は抗菌薬を服用することがあります。

急性細気管支炎では、血中の酸素が低下する場合があります。必要に応じて酸素投与が行われます。

基本的には入院は不要ですが、呼吸困難や呼吸をするときゼーゼー、ヒューヒューと音がする喘鳴がみられる場合は、入院が必要となることがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 手洗いや咳エチケット(マスクの着用、咳をするときにハンカチで口を押さえるなど)で、他の人にウイルスを感染させないように気をつけましょう。
  • インフルエンザの流行に備え、インフルエンザワクチンを接種しましょう。
  • 禁煙しましょう。