過換気症候群とは、身体の病的な異常がないにもかかわらず、急に呼吸困難を感じ、大きな呼吸を繰り返す症候群です。指先や口の周りのしびれ、けいれん、意識混濁などの症状がみられることもあります。

発症年齢は幅広く、特に思春期の女性に多くみられます。

診断は、過換気の症状がみられるときに採取する動脈血分析から確定します。

しばしば過換気を起こす場合は、過換気を起こす原因があるかどうかを検査する必要があります。

原因としては、主として精神的な不安や葛藤などによる精神的ストレス、ヒステリーなどの心因性反応が考えられます。

発作が起きたときは、安静にし、必要なら抗不安薬を服用します。症状は30~60分くらいで自然に解消します。

睡眠を十分にとり、規則正しい生活を送り、疲労をためないようにしましょう。

心に不安を抱えている場合は心療内科・精神神経科を受診しましょう。