気胸とは、肺の外に漏れ出た空気によって肺が膨らめなくなることで、呼吸が苦しくなる疾患です。

症状としては、突然に生じる胸痛や呼吸困難があげられます。

多くは、肺の一部にできた肺のう胞がつぶれて起こります。長身でやせ形の男性に多いとされます。

診断をつけるためには、重症度を判定するための胸部X線検査が必要です。場合によっては、胸部CT検査も行います。

軽度の場合は、安静にしていれば自然に治癒することもあります。ただし、症状が強くなってきた場合は、気胸が進行していると考えらます。すぐに受診してください。

進行している場合は、胸に針を刺して空気を抜く胸腔穿刺や、チェストチューブという管を挿入して空気を抜く胸腔ドレナージが必要になることがあります。

これらの治療で改善しないとき、また、再発を繰り返すとき、あるいは、気胸が起きた肺が完全につぶれて血圧が低下する緊張性気胸や、気胸が起きてないほうの肺もつぶれる両側気胸、出血を伴う血気胸の場合は、手術が必要になります。