血胸は、胸腔内に血液がたまった状態をいいます。
原因は、強い外力がかかった胸部の外傷や、血管壁を破裂させるような胸腔内の腫瘍などが挙げられます。
胸痛や呼吸困難、顔面蒼白などの症状が現れます。
胸部X線検査、胸部CT、迅速超音波検査などを行います。胸に針を刺し、液を抜き、その液中に血液がまざっていれば血胸と診断がつきます。
軽症であれば安静にしておけば自然に治ります。
中等度以上では、胸腔内にチェストチューブという管を挿入し血液を抜く、胸腔ドレナージが行われます。場合によっては手術が必要になることもあります。
外傷に注意しましょう。
血栓の発症を抑制する抗血栓療法を受けている方は注意が必要です。