下腹痛の原因としては、産婦人科系の病気のほか、消化器系、泌尿器系、血管系の病気、代謝や神経の病気が考えられます。

産婦人科系の病気としては、妊娠によるもの(流産・異所性妊娠など)、病巣が明らかではない機能的な原因によるもの(機能性月経困難症、月経前症候群、排卵痛など)、子宮や卵巣の病気によるもの(感染症、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍など)などがあります。

原因を正確に診断するためには、いつから、どこに、どのような痛みがあるのか、また、月経との関係はどうかという情報が重要になります。

検査は、妊娠の有無を調べ、妊娠でない場合は血液検査、超音波検査、画像検査(X線、CT、MRI)などを行い、診断します。

痛みに関しては鎮痛薬などで対処します。

原因によっては、できるだけ早く治療しなければ生命に危険が及ぶことがあります。その場合、入院して手術が必要となることがあります。