初経前や、妊娠や出産後の産褥期、閉経後でもないのに、月経が3カ月以上ない場合を無月経といいます。

無月経は、女性ホルモンが十分なタイプと十分でないタイプとに分かれます。

女性ホルモンが十分なタイプは、不完全な子宮内膜の剥離が誘因となって子宮体がんを発症しやすいので、予防のために黄体ホルモンを内服して人工的に月経を起こします。

女性ホルモンが十分でないタイプは、将来心筋梗塞などの心疾患や骨粗鬆症を起こしやすいので、予防のために女性ホルモン補充療法を行うことがあります。

無月経では無排卵症を伴うことがあるので、妊娠を希望する場合には排卵誘発が必要になります。

月経は毎月起こす必要はありません。しかし、3カ月に1度起こさないと子宮内膜がはがれずに子宮の中にたまり、子宮体がんの誘因になることがあるので、無月経の場合は必ず産婦人科を受診しましょう。

女性ホルモンの内服によって毎月月経が起きても、排卵が起きているとは限りません。妊娠の希望がある場合は排卵誘発治療が必要になるので、産婦人科を受診しましょう。

BMI25以上の肥満の人は、食事・運動により減量しましょう。

BMI18以下のやせの人は、適当なカロリー摂取により標準体重まで回復させることが大事です。

 *BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)