月経不順と一口にいっても、月経周期の異常、月経期間の異常、月経血の異常など、その内容はさまざまです。

原因も、女性ホルモンバランスの乱れ、卵巣・子宮の機能低下、卵巣・子宮そのものの病気、全身性の病気など多岐にわたります。

尿検査で妊娠の有無を確認したり、超音波などで卵巣・子宮そのものの病気がないかを調べたりします。

卵巣・子宮そのものの病気がなければ、多くの場合、治療の必要はなく、経過観察のみで十分です。

ただし、次の場合は治療が必要となります。
・大量の性器出血があり、全身の状態が悪化している。 ・月経不順のため貧血になったり、社会生活に支障が出ている。 ・子どもを産みたい。 ・子宮内膜が厚くなっている。 ・血中女性ホルモン値が低い(エストラジオールが30pg/ml以下)。

肥満や痩せすぎは月経周期の異常を起こしやすいといわれます。肥満(BMI≧25)の方は、食事に気をつけたり、運動を積極的に行うなどして減量に努めましょう。痩せている方(BMI≦18)は、適切なカロリーを摂取し、標準体重まで回復させることが大切です。標準体重の90%以上を目標にしてください。
BMI:体重(kg)÷身長(m)÷身長
標準体重(kg):身長(m)×身長(m)×22

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • ストレスをためないようにしましょう。
  • 規則正しい生活を心がけましょう。
  • 急に体重減少をもたらすようなダイエットは止めましょう。