過多月経とは、月経時の出血量が多い場合をいいます。出血量が少なくても月経期間が長引く場合も含まれます。

原因として、卵巣機能の低下、子宮筋腫や子宮内膜症といった子宮の病気などが挙げられます。

出血量が多いために赤血球に含まれる鉄分が多く体外に排出され、体内に鉄分が不足して鉄欠乏性貧血を招くことがあります。赤血球中の鉄分は、酸素を体のすみずみにまで運ぶ働きをします。鉄分が不足すると、必要な酸素量を供給しようと心臓が過剰に働くため、心臓に負担がかかります。鉄分は肝臓や骨に貯蔵されています。赤血球中の鉄分の不足を補うためにまず貯蔵鉄が使われるため、やがて骨にも影響が出てきます。

本人が煩わしく感じていたり、血液検査や便潜血検査などにより鉄欠乏性貧血があった場合に過多月経と診断されます。

煩わしい、外出しにくいなど本人の生活の質が低下している場合に、過多月経の治療の対象となります。治療は薬物療法が行われます。

鉄欠乏性貧血がある場合は、鉄剤を服用するなどの治療を行います。

過多月経をもたらす子宮の病気などがあれば、その治療を行います。

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