尖圭コンジローマは、性器にできるイボです。触るとイボを触知できます。

原因は性行為によって感染したウイルスです。感染すると高率に発症します。性行為によってパートナーにうつることがあるため、注意を要します。

イボが徐々に大きくなったり、数が増えたり、範囲が広がったりするので、発見したらすぐに受診しましょう。

良性で、がん化することはありませんが、悪性腫瘍との鑑別が必要です。

検査は視診が中心ですが、診断には病変の組織検査も必要です。診断が難しい場合には保険適用外ですが、HPV検査(子宮頸がんをチェックするヒトパピローマウイルス検査)を行うこともあります。

病変の場所によって治療法は異なります。外陰病変の場合は自分で外用薬を塗布することができます。膣内病変の場合は婦人科医による外科的治療になります。

病変部が広範囲に及ぶ場合は、治療に時間がかかります。改善しない場合には局所麻酔下で外科的治療が必要になります。

治療中に皮膚や粘膜に炎症を起こすことがあります。軽い炎症の場合が多いのですが、ただれや潰瘍、痛みなど炎症症状が強い場合には医師と相談し、治療を中断します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 治療によりイボが消失しても、その3カ月後に受診して再発がないかを確認しましょう。特に外科的治療法を受けた場合は再発しやすいといえます。