子宮腺筋症は、本来子宮内にある子宮内膜が何らかの原因により、子宮の筋層内に入り込み、子宮が厚く硬くなってしまう病気です。

内診や内視鏡検査、MRIなどを行います。

月経時には子宮筋層内からも出血を起こすため、子宮の筋肉に刺激を与え、それが月経痛などの痛みを起こします。また、過多月経による貧血なども見られます。

痛みに対して鎮痛剤、貧血には鉄剤などを服用します。

こうした対症療法で効果が十分に得られない場合には、ホルモン療法が行われることがあります。ホルモン療法は症状改善効果の高い治療法ですが、服用を終了すると比較的すみやかに治療前の状態に戻ることが多くあります。そのため、繰り返しの服用や、長期にわたっての服用が必要となります。

子宮腺筋症を完全に治す方法としては、子宮摘出術があります。

妊娠を希望する場合は、治療と妊娠を計画的に行う必要があります。

痛みや月経の量が増えたり、月経以外にも出血が続く場合は、受診してください。