卵巣のう胞は、卵巣が腫れて、その部分が袋状になり、水様や半固形状の液体が入っている状態です。

卵巣のう胞には、妊娠に伴って腫れてくるあまり心配のないものから、早急に治療を始めないといけない悪性腫瘍までさまざまな種類があります。

妊娠を継続させるには、きちんと診断をつけ、注意深く経過を観察することが大事です。

検査は毎回の内診と超音波検査が中心になります。また、妊娠14週以降に、MRI検査を行うことがあります。

通常、のう胞は自然に消えてなくなるので、特に治療は必要ありません。

のう胞が大きい場合や悪性が疑われる場合は、妊娠中でも手術が必要になります。その場合は妊娠12週以降に行いますが、手術方法は症状によってさまざまです。

ときに、卵巣のう胞がお腹の中でねじれる卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)などによって強い痛みが生じることがあります。すぐに病院に連絡して受診しましょう。