切迫早産とは、早産になりかかっている状態をいいます。

子宮収縮が何度も起こり、子宮の出口(子宮口)が開き、赤ちゃんが出てきそうな状態や、子宮内で赤ちゃんを包んでいる膜が破れて羊水が流れ出す破水が起きた状態です。

超音波検査によって、切迫早産の程度がわかります。

子宮口が開きやすい体質を子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)といいます。子宮口が開大し、流早産を起こしやすいときは、あらかじめ子宮口を縛る子宮頸管縫縮術を行います。

早産を回避するために、子宮口が開かないように、子宮収縮を抑えるための子宮収縮抑制剤を投与します。外界からの細菌による膣内感染を除去するために抗生剤を用いることもあります。

子宮収縮の程度が軽く、子宮口があまり開いていない場合は通院でも構いません。子宮収縮が強く、子宮口の開大が進んでいるときは入院して子宮収縮抑制剤の点滴治療を行います。

10分ごとの規則的な子宮収縮がある場合は、出産時期近くではなくても、すぐに病院に連絡しましょう。