妊娠をしても、流産や死産を繰り返し、元気な赤ちゃんを授からない状態を習慣流産、または不育症といいます。

流産を2回繰り返したら、専門医の診察を受けましょう。

不育症の原因は、受精卵の異常など胎児側にある場合と、免疫異常、ホルモン分泌異常、子宮形態の異常や病気など母体側にある場合があります。

原因の特定には、血液検査、子宮形態検査(画像診断)など系統的な検査が必要になります。適切な検査を行っても原因がはっきりしないこともあります。

しかし、適切に対応すれば、85%の女性は元気な赤ちゃんを出産できます。あきらめないことが肝心です。

治療法は検査結果に応じて選択します。治療時期は、子宮の形態異常の手術や子宮筋腫などの病気の治療のように次回の妊娠前に行う場合と、頸管無力症のように妊娠中に行う場合とがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 血液が凝固傾向にある人は流産しやすいことがわかってきました。血液をサラサラにする食生活を心がけましょう。
  • 過度の飲酒や喫煙は流産の原因になります。禁煙、禁酒を心がけましょう。
  • 流産を招きやすい不規則な生活やストレスの多い生活は、回避するようにしましょう。