低体重は、無月経につながります。続発性無月経とは、妊娠等の生理的な変化以外でこれまであった月経が3カ月以上来ないことをいいます。

体重を気にするあまり極端なダイエットをし、過食や拒食等の摂食障害を発症してしまうこともあります。

無月経になると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が十分でなくなり、骨粗鬆症のリスクが高まります。

体重を、生命を維持するための最低レベルまで戻すことが大事です。そのためには、カウンセリングにより体にどのようなことが起きているかを知り、やせは命に関わることを理解し、治療してみようという気持ちになることが第一です。

家族も摂食障害に関して学び、一緒に治療に参加しましょう。このとき、家族は病気の原因を探すのではなく、家族と関わって安心を得たいという本人の気持ちを受け止めることが大事です。

体重が90%回復してもすぐに月経が戻るわけではありません。時には体重回復から数年経過して月経が回復することもあります。

月経が戻っても無排卵の場合がありますが、徐々に排卵が回復していくケースが多いです。また、妊娠に向け排卵誘発剤等を用いた治療もありますので、専門家に相談するようにしましょう。