尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れることです。頻尿とは、トイレが近くなることです。いずれも生死にかかわる問題ではありませんが、日常生活に支障を来します。
40歳以上の女性の、2人に1人は排尿症状に悩んでいるといわれます。
原因としては、経腟分娩、加齢、高度な肥満などにより骨盤臓器を支える組織が弱まったり、骨盤底筋群が衰えたりして起きると考えられます。
骨盤底筋訓練が治療の第一歩です。1日5分から始めて10分から20分を目安に回数を増やしていきます。
症状によっては薬が処方されることもあります。自己判断で薬を減量したり、中止したりしないで継続して服用しましょう。副作用が生じたら担当医に相談しましょう。
骨盤底筋訓練や薬物療法で症状が改善されなかったり、症状が重い場合は、下がった膀胱頸部と尿道をつり上げることを目的とした手術が行われます。