アレルギー性鼻炎とは、異物が鼻の中に入ってきたときに、それを追い出し、再び入らないように働く生体防御機構が過剰に働いて引き起こされる鼻炎です。

原因はダニを含むほこりやハウスダストによる通年性のものと、スギ花粉などで起きる花粉症が代表の季節性のものとがあります。

症状としては、くしゃみ、鼻汁、鼻づまり、目のかゆみが主ですが、のどがかゆくなったり、鼻の奥が痛くなったり、顔全体がぼーっとしたり、さまざまです。

原因物質を知ることがいちばんです。そのため、ときに、鼻汁をとったり、皮下注射で原因物質を注入したりして調べることもあります。十分な問診と採血、検査結果により診断を下します。

治療は、内服薬、点鼻薬が中心です。かなり軽快しますが、鼻が詰まって治らない場合には手術をすることもあります。

抗原を少しずつ注射をしたり、舌下をしたりして、その抗原に対する反応を徐々に弱めていくアレルゲン免疫療法によって根治する場合もあります。これには2~5年の通院が必要です。また、副作用が現れることもあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 旬の食物や地の食物を、アレルギーを起こさないと自分でわかっている調味料で食べるようにしましょう。たんぱく質は肉よりも魚のほうから摂取するといいでしょう。
  • 防腐剤や特殊な化学調味料、抗生物質入りの餌で育てられた養殖もの、農薬が多い野菜などは避けましょう。
  • 風邪をひいたからといって抗菌薬の服用は避けましょう。
  • 子どもは泥だらけになってよく遊んでください。
  • 早寝早起きを実践しましょう。
  • 家族と団らんを楽しみ、心の中をすっきりさせましょう。