鼻中隔彎曲症は、左右の鼻の間を区切っている衝立(ついたて)のような鼻中隔が曲がって鼻水、くしゃみ、鼻づまり、においがわからないなどの症状を起こす病気です。成人の7~8%にみられます。

多くはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などを合併しています。

診断には、鼻鏡や内視鏡による鼻内の観察や、他の病気が合併していないかを調べる血液検査、さらに、鼻腔通気度検査なども行います。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが合併している場合は、点鼻薬、薬の内服、ネブライザーなどの保存療法を行います。

鼻中隔彎曲自体は手術でしか治せません。保存療法で効果がないときは、手術が必要になることもあります。なお、手術治療を行う場合には、入院が必要になります。

薬は自己判断で中止したり、減量したりすると、病状が悪化することがあります。医師の指示に従いましょう。薬が合わないと思われるときは再度受診してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 鼻中隔彎曲症は、かぜをひくと症状がひどくなります。かぜを予防するためにも適度な休息や睡眠をとり、食事にも注意しましょう。