咽喉頭炎とは、炎症によってのどに違和感や痛みが生じたり、声がかすれたりする状態です。

炎症が強い場合には全身倦怠、発熱、頭痛、首の痛みや腫れ(頚部リンパ節炎)、嚥下痛を伴います。まれに症状が重くなり、呼吸困難を起こすことがあります。

のどの突き当たりよりも上の鼻の奥の部分(上咽頭)の炎症では、のどの違和感や痛みのほか、耳が詰まった感じ(耳閉感)がし、聞こえにくさなどの耳の症状を伴うことがあります。

原因として、もっとも多いのがウイルス感染症です。次いで多いのが細菌感染症で、刺激性ガスや火災で熱せられた空気を吸入した場合に生じることもあります。

症状や状態に合わせて薬が処方されます。ウイルス感染症では抗生剤は効きませんが、細菌感染症には抗生剤も投与します。用法、用量、服用期間を守りましょう。

のどの痛みに加えて声が出しづらく、つばを飲み込むのもつらい場合は、速やかに受診しましょう。

のどの症状のほかに、耳や鼻の症状が生じたときや、のどの症状が長引いたり繰り返し起きたりするときは、一度耳鼻咽喉科を受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • うがいと手洗いを励行し、外出時にはマスクをしましょう。家族にうつしたくないときは家庭内でもマスクをします。
  • 刺激が少なく消化のよいものをとりましょう。禁酒・禁煙し、疲労を招く行為を避けましょう。
  • 声がれが強いときはおしゃべりを控え、声を使わないようにしましょう。加湿してのどを乾燥から守りましょう。