急性喉頭蓋炎は、声帯の上のところにある喉頭蓋(こうとうがい)や披裂部と言われるところが、細菌感染によって腫れる病気です。腫れが急速に進行し大きくなると、窒息により死亡することもあります。

初発の症状としては、強いのどの痛みや、物を飲み込むときの痛みがあり、声がこもる感じを自覚することがあります。

喫煙や糖尿病が背景にあるとされます。

急性喉頭蓋炎が疑われたときは、窒息の恐れもあるので、早急な診断が必要です。

間接喉頭鏡や喉頭内視鏡を用いて検査します。X線検査により喉頭蓋炎を鑑別することもあります。

喉頭の腫脹・浮腫を認める場合は、呼吸困難がない場合でも入院しての治療が必要です。

呼吸困難があれば、すぐ口から気管に気管内チューブを挿入したり、首の前を切って、気管から直接呼吸できるように気管を切開したりして、気道確保をします。

喉頭の感染・腫脹の治療のために、抗生物質、ステロイド治療をします。糖尿病を合併している場合は、ステロイドにより糖尿のコントロールができなくなるので、その治療も併せて行います。