深頸部膿瘍(しんけいぶのうしょう)・咽後膿瘍(いんごのうしょう)とは、歯やのどからの細菌感染による炎症が、頸部にまで広がり、首にある筋肉の隙間に膿がたまる病気です。

血液検査、CT検査を行い、病気の広がり具合を診断します。

細菌の感染により首が赤く腫れ、痛みを伴います。進行すると胸にまで膿がたまります。首だけでなく、のども腫れると息苦しくなり、ときにのどの腫れのために窒息することがあり大変危険です。

原因は虫歯やのどの炎症と考えられます。

細菌感染に対して抗菌剤を投与します。膿がたまった部位は切開して膿を体外に排出します。

のどが腫れて息苦しい場合は、呼吸ができるように気管の中に管を入れたり、気管に穴をあけて空気の通り道を確保します。

胸の上部に膿がたまる縦隔炎や、炎症が全身に及ぶ敗血症などを起こることがあり、命にもかかわるので、全身管理などの早急な治療が必要です。

日ごろから虫歯予防に努めるとともに、虫歯があるときはきちんと治療しましょう。

のどの炎症が起きたら、きちんと治療しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 過労は症状を増悪させるので、無理をしないようにしましょう。