睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に、無呼吸などの呼吸異常を起こし、睡眠障害を引き起こす病気です。

重症の場合は、いびきによる騒音障害だけでなく、脳や心血管系疾患などを合併します。日中、過度な眠気により、事故などを引き起こす可能性もあります。

小児の場合は、身体発育の恐れや、不注意・多動による学業成績の遅れなどの影響が出ることがあります。

検診断は、終夜ポリグラフ検査により、呼吸障害や睡眠障害を評価し、重症度と原因を調べたうえで確定されます。

一定の圧力を気道にかけて呼吸をスムーズにするnCPAP(経鼻持続陽圧呼吸装置)や口腔内装置を使った保存治療を行います。

肥満が原因の場合は減量を行います。減量後に上気道を手術したり、nCPAP治療の効果を高めるために鼻の手術を行ったりすることもあります。

小児でアデノイドや口蓋扁桃肥大が原因の場合は、手術が治療の中心ですが、軽症では点鼻薬、内服などの保存療法も選択肢の一つです。