<外耳・中耳腫瘍>

まれに、耳の中に悪性腫瘍を発症することがあります。耳の入口から鼓膜までの外耳にできたものを外耳腫瘍、鼓膜の奥にある洞窟のような中耳にできたものを中耳腫瘍といいます。

耳は脳や首のすぐ近くにあるので、治療をしないと病気は進行し、遠隔転移により命に関わってきます。

耳の中の腫瘍の細胞を採取して顕微鏡で調べる生検を行い診断します。痛みが強かったり出血が強かったりする場合は入院して全身麻酔の上で検査を行うこともあります。

<グロームス腫瘍>

グロームス腫瘍は、耳の中に血管が豊富にある腫瘍ができる病気です。悪性ではありませんが、大きくなると耳や脳に広がり、難聴や顔面神経麻痺などさまざまな合併症を生じます。また、家族内で類似の腫瘍を発病することがあります。

本疾患は血管が豊富なので生検は出血の恐れがあるため、通常、行いません。造影剤使用のCTやMRIなどの画像検査により診断します。

<外耳・中耳腫瘍>

治療は手術と放射線治療が主体です。必要に応じて抗がん剤による化学療法を組み合わせます。

専門機関での治療が必要となります。

<グロームス腫瘍>

治療は手術が主体です。症状により放射線治療を行うこともあります。

専門機関での治療が必要となります。