口腔内にできる腫瘍の中でもっとも多いのが舌がんです。症状としては、多くは固いしこりを伴った痛みを自覚し、その他、出血や違和感を覚えるものもあります。頻度は少ないのですが、無痛性で進行する舌がんもあります。

検査は視診と触診で容易に診断できます。ただし、良性腫瘍との鑑別のために組織検査を行います。

確定診断後は、がんの大きさや転移の有無など病気の進行度を調べるために、CTやMRIなどの画像検査、エコー検査を行います。PET検査も有効です。その他、手術や麻酔に耐えられるかを調べる検査や重複がんを調べるために上部消化管内視鏡検査を行うこともあります。

治療は、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて行います。舌がんの多くは入院により外科手術をします。

術後は、嚥下(食べ物を飲み込む)や構音(こうおん/発音・発声)機能を回復させるために、根気強いリハビリテーションが必要になります。