鼻の奥で、のどの一番上の上咽頭にできるがんです。転移しやすく、また脳にも進行しやすいという特徴があります。

鼻血や鼻出血、頸部リンパ節の腫れなどの症状が現れます。しかし、気づかないことが多く、発見されたときには病気が進行していたというケースが少なくありません。

多くの場合、EBウイルスが感染細胞に見られます。このEBウイルスが陽性の場合は抗がん剤治療や放射線治療が効きやすいタイプです。

検査では、CTやMRI、FDG-PETを用いて遠隔転移の有無も調べます。

治療は放射線治療が中心です。必要に応じて抗がん剤による化学療法を行います。

放射線治療のみの場合も粘膜炎、皮膚炎などの副作用がひどくなることがあります。栄養管理や痛みのコントロールのためにも入院が必要です。

放射線治療の副作用として、唾液の分泌が少なくなったり、味がわかりにくくなったり、虫歯になりやすくなったりします。口腔ケアを心がけましょう。