耳閉感とは、耳がふさがったような違和感をいいます。耳とその周辺の病気で起こります。難聴、耳鳴り、めまいなどを伴うときは早期に受診しましょう。

耳閉感が夏場や運動をするとひどくなる、横になっているときは起こらない、最近体重が減ってきた、疲れやストレスがひどい、妊娠中であるといった自覚症状は診断の助けになります。

検査では必要に応じてCTやMRI検査などを行います。

原因によって治療は異なります。耳垢が詰まっている、中耳に水がたまっている、感染を起こしているなど原因がはっきりわかるときは治療もスムーズです。

横になると症状が消える場合は、通常は閉じる耳管が開放されたままになっている「耳管開放症」の可能性があります。こまめな水分摂取を心がけ、頭を下げる、頸の横を押さえるなどで症状は軽くなります。体重を増やすのも有効です。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 心身のストレスや疲労で耳閉感が悪化する場合は、できるだけストレスを避け、規則正しく睡眠をとり、体の疲れをとるようにしましょう。適度な運動も必要です。
  • 初診時に診断がつかず、その後、めまい、顔面麻痺、物が飲み込みにくいなどの症状が生じて診断がつくこともあります。このような症状がみられたらすぐに受診してください。
  • 耳のボーッとした違和感を鼻すすりで取り除いている場合は、そのクセを続けると重大な病気に進行することがあるのでやめましょう。